元祖爆笑王さん編著の「漫才入門ウケる笑いの作り方ぜんぶ教えます」の要約・感想です。
「笑いに正解はない。ただ、笑いが起こる法則は存在する。」
ということで笑いの法則を勉強していきます。
はじめに
おはようございます。パッキャオです。
昔、お笑い芸人をしていました。
今は看護師をしています。
最近、時間に余裕ができ月一でお笑いライブに出演しています。
なるべく、新ネタで出演できるようにネタを作っています。
だったらお笑いの勉強も、もう一度してみようと思い、この「漫才入門」を読んでいます。
「漫才入門」を読んで
基礎知識編 漫才とは台本ではなく会話である
話の流れの中で「突っ込んじゃった」「ボケちゃった」というのが面白い
元祖爆笑王.漫才入門
好奇心が旺盛な人ほど、漫才のネタを作れる、もしくは漫才をやって面白い
「普通」を知ってお笑いネタに変える
時事ネタを常にキャッチする
知識が詰まっていれば詰まっているほどネタは作りやすい。
広い知識の中に深い知識を持つ
オリジナリティのある漫才作りをしましょう
過去のお笑いの映像を見る
そのままパクるんじゃなくて、時代に寄せてリトライする。
上の引用は基礎知識編から抜粋させていただきました。
簡単にいうと「先輩達のネタをアレンジして、時代や自分に合ったネタをしよう」ということだと僕は思います。
これが天性でできるタイプもいれば、努力してできるようになるタイプもいると思います。
「自分に合ったネタ」を見つける所が難しいと思うので、そこは周りの人に意見を聞いたり、ネタ見せで言われたことを素直に聞いて、自分のキャラクターを見つけましょう。
僕はお笑いの世界を20年以上見ていますが、漫才が上手いだけのコンビはお笑いの世界を去っています。
結局TVの世界に残っている漫才師さんは、〇〇漫才といったオリジナルの漫才ができるコンビです。
漫才が下手でも、オリジナルの漫才ができた方がいいと思います。
ちなみに僕は基本の漫才すらできていなかったです。
ネタ作り編 ボケの種類、ツッコミのパターン
設定の決め方は二通り
設定の決め方は「世の中の人が興味のあること」か「自分が興味のあること」の二通りです。
「世の中の人が興味のあること」いわゆる時事ネタは、すぐにネタが古くなります。
なので「自分が興味のあること」で漫才のネタを作っていく方をおすすめします。
設定が決まれば状況を決めます。
状況とは「どこで、だれが、どうした」です。
漫才のスタイルを決める
羅列型:一つのシチュエーションで繰り返しボケていく
漫才コント:ストーリーを進行させながらボケていく
しゃべくり漫才:二人の価値観や意見を言い合う
初心者におすすめは「羅列型」です。
理由はネタを作りやすいからです。
こちらの記事も参考にして下さい。
ボケの種類
リアル:現実にありそうな面白いことを言う。
言葉遊び:セリフをもじったり早口言葉みたいに言ったり韻をふんだりダジャレなど。
動きボケ:体を使ったボケ。
顔ボケ:顔でボケる。
ながらボケ:何かほかのことをする。
スカシボケ:期待させて裏切る。
かぶせ:同じボケをもう一度使う。
下ネタ:下ネタ。
過剰ボケ:そこまでしなくていいだろうというボケ。
自虐ボケ:自分のことを虐げるようなボケ。
キャラボケ:何かのキャラクターになってボケる。
暴走ボケ:一人で暴走していくボケ。
なりきりボケ:キャラボケの一種。なりきる。
逆切れボケ:逆切れする。
大袈裟ボケ:大袈裟に言ってボケる。
裏切りボケ:期待に反したことを言ってボケる。
タイミングボケ:タイミングをずらすボケ。
失礼ボケ:相手に失礼な態度を取るボケ。
本気ボケ:ボケないボケ。
ツッコミの種類
否定:「なんでやねん」「なんでだよ」など。
ドツキ:相手をどついてツッコミをいれる。
ノリツッコミ:相手のボケに一回乗っかってからツッコミをいれる。
例えツッコミ:何かに例えてツッコミをいれる。
スカシツッコミ:「はいはい」というように冷たくあしらう。
無視:スカシツッコミの発展。
一刀両断:相手の話をばっさり切り捨てる。
リアクションツッコミ:リアクションでツッコミを入れる。
説明ツッコミ:一回説明してから否定する。
笑いながらツッコミ:誘い笑い。
全力ツッコミ:全力でツッコミを入れる。
台本構成編 「あるある」から「なしなし」へ
笑いが起きる法則
笑いが起きる法則には「緊張と緩和」と「フリ、オチ、フォロー」がある。
フリ・オチで緊張させてフォローで緩和させる。
起承転結の中に「リズムとルール」が必要
起承転結とは、物語の組み立てのこと。
起で物語がはじまり、承で物語がすすみ、転で物語が転回して、結で物語が終わります。
起承転結の中に「リズムとルール」が必要になるとはどういうことか?
例えば「結婚の挨拶を練習したい」という漫才の設定であれば、「お父さん、娘さんを僕に下さい」というところでボケるみたいなルールを作る。何でもありにはしない。あとはリズムよく作っていく。
漫才制作の手順
1.設定を決める
お客さんに共感されやすいもの
2.状況を決める
だれが、どこで、どうした
3.設定/状況に合わせたボケをたくさん出していく
いろいろな種類のボケを出す
4.ボケを三段階に分ける
ボケは「あるある」「ありそうありそう」「なしなし」と段階を踏んでいく。
漫才のストーリーの導入部分は、「あるある」のボケから始めるとよい。
例えば、漫才の設定が「結婚の挨拶の練習」だったとします。
最初のボケに「お父さん、娘さんと家と財産と全部下さい」みたいなボケだと、ふざけているだけなので、お客さんはしらけてしまう。
「お父さん、娘さんを僕にくだちゃい」みたいなボケを最初に入れた方が、緊張して噛んでしまったという理由が見えるので、自然な流れでボケていて、漫才として見やすくなる。
ただ、「あるある」はボケとしては弱くなるので最小限がよい。
例えば「あるある」が1個、「ありそうありそう」が2個、「なしなし」が5個くらいの感じです。
5.階段を昇っていくように構成する
起承転結を考える
6.足りないボケがあれば足す
「あるある」「ありそうありそう」を大切に
プラスアルファ
つかみとオチをつけます。
つかみとは、漫才の最初に入れるボケ。
つかみを入れることで、お客さんに興味をもってもらうきっかけを作る。
オチとは漫才の最後にボケ。
漫才の最後に「元も子もない」ことを言うことで漫才を終わらせる。
キャラクターを入れる
シンプルな漫才にキャラクターを使って色付けしていく。
漫才にキャラクターを入れていくと、ボケの幅が広がって、ネタを作りやすくなる。
笑いには正解が無数にあります。
元祖爆笑王.漫才入門
逆に不正解はないとも言えます。
お客さんが笑えばそれが正解です。
漫才実践編 今起こっている出来事として話す
漫才実践編に関しては、ポイントのみ抜粋しときます。
漫才の見せ方は練習の時にビデオに撮って見ると、客観的に見えると思います。
またテンポや間は、漫才の経験値でレベルアップすると思うので、舞台の場数を踏んでいくことが大事かなと思います。
漫才の入り方は、元気よく、腰を低く、そして必ず挨拶します。
話し方は、「今起こっている出来事」として、緩急をつけ、ちょっと高めの声で、滑舌よく話します。
視線はお客さん。特にツッコミはお客さんを見るよう意識する。
経験を積んで、テンポや間を磨こう。
理想は漫才全部がアドリブに見えること。
おわりに
基本があってからの応用です。
漫才入門を読んで、まずは基本の漫才をした方がいいと思います。
その方がお客さんにウケる漫才が作りやすいと思います。
発想は面白いのに、舞台でウケない漫才は、沢山見てきました。
それは基本ができていないからだと思います。
ほら。
数学だって、まずは足し算引き算を覚えてから、掛け算割り算を覚えましたよね。
それと同じで、基本を知っておくことで、応用に活かせます。
そして今のボケは、なぜウケたのか、ウケなかったのかを分析して改善しやすくなります。
基本を知ればウケる理由がわかるからです。
ということで僕も更にお笑いの勉強をしていきたいと思います。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
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