【新人看護師へ】採血をするのが苦手/採血のコツ、練習方法とは

看護師

この記事は採血のコツについて解説しています。
採血のコツは本やyoutubeから引用したものと、僕の経験を合わせてまとめました。

採血が苦手

パッキャオ
パッキャオ

おはようございます。パッキャオです。

精神科病院で看護師をしながら、アルバイトで一般病院の外来もしております。

看護師4年目になりますが、採血が超がつくほど下手です。
特に外来で採血をする時は、怖そうな患者さん(僕の勝手な偏見)だと緊張してしまいます。

採血は何度もしているのですが、苦手意識が強く、採血の途中で手が震えることもあります。(血が苦手ということはない)

少しでも苦手意識を克服したいと思い、採血のコツについて調べました。
僕と同じように注射に苦手意識を持たれている方の参考になればと思います。

採血のコツ

採血のコツについて紹介しますが、あくまで個人で調べたことです。
根拠もあるものからないものまで紹介しております。

先輩に根拠を聞かれても「インターネットで調べた」と言うと、それは根拠にならないと怒られることもあるのでご注意ください。

※採血の手順ではなく、コツですのでご注意下さい。

血管選び

採血しやすい血管を選ぶ

これが一番重要です

まず前腕。
理由はすぐに露出でき、太い静脈が多く、表面の皮膚が柔らかいから。
なので理想は前腕の血管から、表在性で弾力があり真っ直ぐの血管を探します。

第一選択は肘正中皮静脈がいいです。

反対に橈側皮静脈は最後に選択した方がいいです。なぜなら近くに太い神経が通っているので深く刺すと神経損傷のリスクが高いからです。

Yの字になっている血管は、分かれ目の間から刺すと血管が逃げにくいので成功しやすいです。

血管が見つからない場合

最初に患者さんに聞いてしまっていいと思います。血管がわかりにくい患者さんは、よく採血で失敗されているので、自分のいい血管を知っていることが多いです。

血管が細い場合

採血の針は21G~23Gでいいので、血管が細い場合は一番細い23Gの針で採血しましょう。

先輩に変わってもらう

血管が難しそうだったり、採血に失敗したらベテランに変わってもらう。というかこれが一番手っ取り早いです笑

出勤した時に自分が採血をしてダメだった時に代わってもらえる候補の看護師を見つけておきます。代わりがいると、精神的にも楽になり、落ち着いて採血できるでしょう。

そのためには潔く自分は採血が下手なんだと認めましょう。

採血までの準備

自分の場所を確保する

自分が採血しやすい場所を確保しましょう。

患者さんの位置や高さは大丈夫でしょうか。針を刺す前に注射やアルコール綿の動線を整えましょう。

また採血する際に血管に真っ直ぐにアプローチできるように、採血する血管に対して自分が正面に位置するように位置を確保します。

血管を怒張させる

血管を怒張させる方法はいくつかあります。

腕を心臓より下に下げて重力でうっ血させましょう。腕を下げた状態で腕を駆血帯で縛ります。

親指を中に入れて手を軽く握ってもらいます。末梢の血が血管に集まることで血管を怒張させることができます。

怒張させる方法で多いのがマッサージです。
駆血帯で縛っている状態で抹消から中枢(穿刺部)に向けてさすります。

穿刺部を軽くタッピングします。
ただし強くたたくと溶血しカリウムなどの検査結果が変わるので注意しましょう。

手をグーパーグーパー(クレンチングといいます)してもらうことで血が停滞しやすくなります。
これも溶血する可能性があるので注意して下さい。

腕を40℃程度のホットタオルなどで温めることで、血管を拡張させることができます。ただしホットタオルを用意するという手間がかかます。

真っ直ぐの血管に真っ直ぐに刺す

血管は横から刺すと逃げやすいです。刺した後に血管の走行に合っていなければ、針をグリグリと動かすことになり患者さんに苦痛を与えてしまいます。

しっかりと血管の走行に沿って真っすぐに刺します。
そのために針を刺す前に針の向きを血管の走行に合わせ、真っすぐに刺していくイメージをしておくことも大事です。

スピードをつけて穿刺する

硬い血管の場合は、ゆっくりしたスピードで穿刺すると血管が逃げてしまうので、ある程度のスピードをつけて穿刺します。
注意点は勢い余って血管を突き破らないように。

逆血を確認したら

逆血があったら5㎜すすめる

逆血があった状態では血管に針の先しか入っていないので、5㎜すすめましょう。

特にシリンジで採血している時はシリンジを引いた時に、針が血管から抜けてしまうことがあります。
5㎜すすめるだけで成功確率は上がります。

5㎜って思っている感覚よりも長いです。
一度ゴム型の駆血帯に針を刺して5㎜がどれくらいなのか確認してみましょう。

進める時のコツは2段刺しです。百聞は一見にしかず。2段刺しの動画になります。

途中で血が引けない

特にシリンジ採血で多いと思いますが、内筒を引いた時に針先が血管から抜けてしまうことがあります。シリンジを引く前に、しっかりとホルダーを固定します。
逆血があるのにシリンジを引いても血が引けなくなったら、抜けた可能性が高いので、再度針を進めます。

また針先が血管壁に当たっている可能性もあるので、針先の向きを少しずつ変えてみましょう。

駆血帯を強く縛り過ぎることで、動脈も止めてしまっていることもあります。
駆血帯を少し緩まるか、他の看護師に巻き直しをお願いしましょう。

参考URL:ナース専科 / 採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点

採血についての動画

今はyoutubeでも注射のコツについての動画が上がっているので、2つ紹介させていただけます。

ハヤピンのNSタメ大学

陸上自衛隊から看護師になられた異色の看護師さんです。
注射に関しての動画が特に多いので、採血が苦手な方は是非見てください。

看護師へいチャンネル

看護師のへいさんです。整形、循環器、ICUなどで勤務されています。
こちらも注射のことについてわかりやすく動画を上げられています。

パッキャオ Channel

僕のyoutubeチャンネルです笑
採血を落ち着いてする方法です。

まとめ

採血のコツはしっかり準備をして、適切に血管を選んで、落ち着いて採血をすることです。

今の病院には採血を練習する道具がないです。だから僕は駆血帯を血管に見立てて注射の練習をしています。病院に少し早く入って採血に行く前に2、3回でも注射の練習をしておくと、本番で落ちついて採血をできることがあります。

ということで少しでも採血の成功確率が上がることを願っています。
僕も採血が得意になれるように頑張ります。

パッキャオ
パッキャオ

最後まで見ていただいてありがとうございました。

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