はじめに
おはようございます。パッキャオです。
精神科看護師として働きながら、
ChatGPTを仕事やブログなど、
さまざまな場面で活用しています。
ふと思ったのが、
「ChatGPTは精神科の看護記録(SOAP)をどこまで書けるのか?」
ということです。
もし実用レベルなら、
看護記録の作成時間を短縮できるかもしれません。
そこで今回は、
精神科のSOAP記録をChatGPTに作成してもらい、
実際の看護師の視点で評価してみました。
※この記事はChatGPTの活用方法を紹介するものであり、
AIが作成した記録をそのまま使用することを推奨するものではありません。
私が普段書いているSOAP記録
今回は、
50代・男性・統合失調症
という設定で比較してみます。
精神科でよく経験するケースをもとにした記録です。
私が書くSOAP記録
S(Subjective):あいつが俺の悪口を言っている。
O(Objective):表情硬い。不穏はない。特定の患者に妄想あり。ホールで他患者と交流して過ごすがトラブルなし。
A(Assessment): 特定の患者に被害妄想あり、精神状態に注意が必要。トラブルに発展しないように環境調整が必要。
P(Plan): 本人の訴えを傾聴、頓服の使用など落ち着いて過ごせるように援助していく。特定の患者と距離感を保てるよう病室、ホールの席など環境を調整する。対象患者との距離を確保する。
ChatGPTにSOAPを書いてもらった
同じような条件でChatGPTにSOAP記録を作成してもらいました。
S(Subjective): 患者様は今日は不安が強かったと主訴を述べられた。昨晩も眠れず、不安感が続いていると話された。また、他の患者様に嫌われているという妄想があると話された。
O(Objective): 身体所見において、血圧、脈拍、体温は正常値範囲内で安定している。また、患者様は不安による手足の震えや心拍数の増加が認められた。
A(Assessment): 統合失調症による不安症状があることが確認された。
P(Plan):
- 患者様との面談を行い、不安感の原因や妄想について話し合いを行う。
- 抗不安薬の投与を検討し、医師の指示を仰ぐ。
- 患者様の身体状況を観察し、定期的に身体検査を行う。
- 他の患者様との交流を促し、社会性や自己肯定感の向上を目指す。
ChatGPTが作ったSOAPを評価してみた
結論としては、
「参考にはなるが、そのまま記録として使うのは難しい」
という印象です。
文章は読みやすく、
SOAPの構成もしっかりしています。
しかし、
- 実際に観察した内容
- 患者さんの特徴
- 病棟の状況
- 看護師が介入した内容
など、臨床で必要な具体性が不足しています。
また、AIは実際に患者さんを観察しているわけではないため、
事実ではない内容を含む可能性もあります。
ChatGPTはどんな場面で役立つ?
私が便利だと感じたのは、
- SOAPの文章構成
- アセスメントの考え方
- 看護計画のヒント
を整理するときです。
例えば経験が少ない疾患では、
- 統合失調症
- 気分障害
- 認知症
- 誤嚥性肺炎
- 水中毒
- 悪性症候群
などについて、
「どのような視点で観察すればよいか」
を考えるきっかけになります。
ただし、
最終的な看護記録は、
自分が実際に観察した事実をもとに作成する必要があります。
看護記録をAIに任せきりにしない理由
看護記録は医療記録です。
AIが作成した内容には誤りが含まれることもあります。
そのため、
- 実際の患者さんの状態を反映する
- 内容を必ず確認する
- 丸写しはしない
この3点は必ず守る必要があります。
ChatGPTは
「記録を書いてくれるAI」
ではなく、
「考え方を整理する補助ツール」
と考えるのがおすすめです。
まとめ
ChatGPTは精神科のSOAP記録を
ある程度作成できます。
しかし、
そのまま看護記録として使用できるレベルではありません。
一方で、
- 文章の組み立て
- アセスメントの考え方
- 看護計画のヒント
を得るには非常に便利です。
看護記録は時間がかかる業務の一つですが、
AIを上手に活用すれば、
考える時間を短縮できる可能性があります。
実際の患者さんを観察し、
その情報をもとに自分で記録を書くことを前提として、
ChatGPTを補助ツールとして活用してみてはいかがでしょうか。
関連記事では、
精神科SOAP記録の書き方についても解説していますので、
あわせて参考にしてください。

最後まで見ていただいてありがとうございました。
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