おはようございます。パッキャオです。
精神科の看護師で、一般外来でもアルバイトをしています。
今回はプラセボ効果について勉強をしました。
きっかけ
看護師4年目で精神科2年目の男性看護師です。
病棟の患者さんの中に、イライラした時に頓服でリスパダールと乳糖の指示がある患者さんがいます。
リスパダールは精神科の薬なので、イライラした時に飲んで落ち着くのはわかります。でも乳糖は偽薬なので、薬の効果としては全くないはずなのに、なぜか落ち着くみたいです。
先日の話
その患者さんにリスパダールと乳糖とどちらが効くのか聞いてみました。
その答えがなんと「乳糖」だったんです。乳糖の方が落ち着くそうです。これには驚きました。だってリスパダールより効果あるってすごくないですか。病は気からといいますが、まさにそれですね。
という訳で、そんなに偽薬って効果があるの?と思い調べてブログでアウトプットします。
プラセボ効果とは
プラセボ効果とは、効果のない薬を効果がある薬だと思って飲むと効果が出てくること。
効果のない薬には、乳糖やでんぷんが使われていて、本物の薬のように錠剤やカプセルになっている。特に精神症状や疼痛に効き目があると言われている。そして副作用がありません。
そういえば子供の頃、転んで怪我をして泣いていた時にお母さんが「痛いの痛いの飛んでいけ」となだめてくれたら、なぜか痛みがなくなってましたね。あれもプラセボ効果みたいな感じですね。
インテバンでもプラセボ効果あり
僕の病棟では偽薬以外でもプラセボ効果を発揮している薬があります。
それはインテバン外用液という消炎鎮痛剤ですね。
僕の病棟の患者さんだけ?かもしれませんが、インテバンがみんな大好きです。ほとんどの患者さんにインテバンが処方されています。患者さんはちょっとでも体に関節痛や筋肉痛など違和感があれば、詰所に来て「インテバンを塗って下さい」と訴えが多いです。インテバンってそんなに効果があるのかな?と思いつつ塗布すると、みんな「治りました」と言います。
インテバンは筋肉痛以外でも
インテバンを塗って筋肉痛が治ったなら、話はわかります。インテバンは筋肉痛以外でもプラセボ効果が発揮されることがあるんです。
この前は「胸がドキドキするのでインテバンを塗ってください」と言ってきた患者さんがいました。インテバンで治るかい!と思いつつ、患者さんの言われるままに胸にインテバンを塗ると「治りました」と笑顔で部屋に戻られました。
なぜか僕の病棟ではインテバンの効果は絶大なんです。これもプラセボ効果だと思います。インテバンで何でも治ります。
なぜインテバンなのか
勝手な推測ですが、インテバンのスーとする感じが気分転換になるのかなと思います。
メンソールってスーとする感じがして気分がリフレッシュされませんか?あれと似た効果があってプラセボ効果に繋がっているのかなと推測しています。
魔法の薬
精神科の患者さんは、幻覚や妄想など精神的なところからの症状が多いので、このプラセボ効果は効き目が絶大なんですね。リスパダールよりも乳糖の方が効果を感じるくらいですから。
ちなみに頓服で乳糖を飲んでいる患者さんは、乳糖のことを魔法の薬と呼んでいます。プラセボ効果は、まさに魔法の薬ですね。
まとめ
プラセボ効果で、実際に症状が落ちつきます。
でも医療者側から見れば、ウソをついていることになります。効果のない薬を与薬しているわけですから。それでも効果があるのでウソも方便ということで、偽薬を使って医療を提供してもいいのかなと個人的には思っています。
偽薬を使わなくても、特に精神疾患の患者さんは話を傾聴するだけでも不穏や興奮が落ち着いたりするので、偽薬も含めた色々な手段で穏やかに過ごせるように援助していきたいです。
患者さんが安心して入院生活を過ごせれば、それでいいのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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