この記事はお笑いのネタの基本的な作り方の記事になります。
※面白いネタの作り方ではありません。
自己紹介
おはようございます。パッキャオです。元お笑い芸人で現看護師です。
高校を卒業してお笑い芸人を10年くらいやってました。
TVやラジオなどメディアには一切出ておりません。出ておりません?というよりは出られなかったですね。

詳しくはプロフィールにて。
お笑いのネタの作り方
面白いネタの作り方はわからない。
前置き
前置きで言わせて下さい!僕は面白いネタは書けません!面白いネタの作り方もわかりません!
でも面白いネタを書けなかったからこそ、感性ではなく、基本に忠実に書こうとお笑いを勉強していました。
基本的なネタが書けるようになってから、自分の色にネタを染めればいいと思ってます。
基本から応用にステップアップしていく感じです。

ということで僕のお笑いのネタの作り方、考え方です。
やりたいことをする
お笑いで大事なことは、やりたいことをやることです。
基本に忠実にといっておいて、真逆のことを言ってますが、やりたいことをやることは大事です。
たとえ面白いネタができたとしても、やりたくないことをやっていたら楽しくないと思います。
でも「自分がやりたいこと」というのは、単純に好きなことをすることではありません。
やりたいことには見つけ方があるのです。
「やりたいことの見つけ方」という本があって、「価値観」+「好きなこと」+「得意なこと」が自分のやりたいことになると言っています。
これはお笑いでも同じことが言えると思います。
価値観=何を面白いと感じるのか。どんな時に笑うのか。
好きなこと=どの芸人の何のネタが好きか。どんな芸人になりたいのか。
得意なこと=大喜利が得意。演技が得意。歌が得意など。
この3つが当てはまったお笑いが本当に自分のやりたいお笑いだと思います。
逆にこの3つが当てはまらないと、お笑いをやっていても楽しくなかったり、面白くなかったり、人を笑かすという目的がわからなくなったりします。
ピンかコンビかトリオか
最初に何人でネタをするのかを決めないといけません。
ピンは自分がやりたいことが自由にできます。でも1人でフリボケツッコミをしなければならないので難しいです。
コンビはボケとツッコミに役割を分けることで、分かりやすいネタが作りやすいです。ただし2人でネタを作るために、自分の意見が全てネタに反映されないこともあります。
トリオ以上になってくると、更に役割分担が必要になってきます。特にボケに強烈なキャラクターや突出した特技の持ち主がいないと人数が多いという特性を活かせないです。
おすすめはコンビです。
ボケとツッコミの役割がはっきりしているのでネタを作りやすく、司会やフリートーク、TV的にも使いやすいです。
お笑いのジャンルを選択する
お笑いのジャンルには漫談や漫才、コント、歌ネタなどがあります。
これも自分に合っていて好きで得意なことをやるべきですが、売れやすい売れにくいジャンルはあります。
おすすめのジャンルは漫才です。
M-1、R-1、キングオブコントなどお笑いの大会はいくつかありますが、M-1で決勝に行くことと他の大会で決勝に行くことを比べると、その後のメディアの露出度が全く違います。
TVを見ていても今の中堅芸人はM-1で結果を残した芸人が出ていることが多いです。
今はジャンルに縛られず、漫才やコントなど何でもする芸人が増えていますが、このジャンルでいきたいという希望がなければ、コンビを組んで漫才をするのがおすすめです。
自分のキャラクターに合っているか
ネタを客観的に見るようにして下さい。自分のキャラクターに合っているネタでしょうか。
例えばやせている人が「お腹が空いた」というよりも、太っている人が「お腹が空いた」と言った方が違和感がありません。違和感というのは作られた台本を読んでいる感じがせずに、本当にお腹が空いているから発言しているように聞こえます。
そういった違和感がない方が自然な会話に見えるので、ネタが受けやすいです。
自分のキャラクターがわからないという方は、周りの友達に聞いてみましょう。
周りに友達がいなければ、客観的に自分の外見を見てください。できればデブ、チビ、ハゲなどネガティブな目線で見てください。
人は自分より上の立場の人を見るより、下の立場の人を見る方が、安心するので受けやすくなります。下の立場になれるようなキャラクターを探しましょう。

イケメンで金持ちで性格がいいやつは、面白くない!
僕の願望です笑
ボケの種類
ボケにも種類があり、意識してボケを考えるとボケが浮かびやすく、幅の広いボケが入っているネタができます。逆に一つのボケの種類に統一し偏ったネタをすることもできます。
大事なことは、ボケの種類が沢山あるということを知っているということです。
ボケの種類を意識せずネタを書き始めても思います。でもネタが行き詰った時にボケの種類を知っていることで考え方が広がり、次のアイデアが生まれやすいです。
・一発ギャグ
・裏切り
・顔芸
・自虐
・失礼
・言葉遊び
・下ネタ
・スカシ
・あるある
・いじり
・かぶせ
ツッコミの種類
ツッコミにも種類があって、ボケの種類と同様に知識として知っておいた方がいいと思います。
ツッコミの種類を変えることで、同じようなボケでも違った笑いになってきます。
・否定
・訂正
・共感
・説明
・ノリツッコミ
・例え
・スカシ
・どつき
まとめ
お笑いに正解はないです。どんな形であれ、お客さんが笑ったら正解です。
正解はないですがお笑いには方程式はあります。
お笑いの方程式通りにすれば笑いが起きるかどうかはわかりません。ただ、お笑いを作る中で方程式を知っているということは大切です。その知識が自分のお笑いを助けてくれる時がきっとあると思います。
お笑いの方程式に当てはめるのか当てはめないのか。それはその時の状況やその場の流れ、その人のキャラやセンスなども必要になってくると思います。でも知識があることでお笑いを計算して作ることができるのです。
少しでもお笑いのネタが作りやすくなれば嬉しいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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